ぼっち地獄のデスゲーム(ハンカチ落とし編)
私がこの世で一番嫌いなゲーム、ハンカチ落とし。
ルールを簡単に説明すると
円の中央を向いて座り後ろに手をやる。
ひとりは座らずハンカチを持ち座っている誰かひとりに授ける。
受け取った者は立ち上がり逃げるハンカチ授け人を追いかける。
タッチできなければハンカチ受取人が授け人となる。
この繰り返し。
よっぽど足が遅くない限りタッチできない仕組みになっている。
つまりハンカチを受け取ったら授け人になることはほぼ確定なのだ。
よってみんなが共通して思うのは
「ハンカチを自分に授けないでくれ」だ。
こう思っているせいで追いかけっこ中の二人に注目することができず
全く盛り上がらない。
シーンとした空気で追いかけっこするのだ。
こんなの耐えられるわけがない。
それが嫌でみんなはハンカチを授けるなと思うという
負のループができてしまう。
またこのゲームは条件なしでやると友達同士でハンカチを授けあってしまう。
私はそっちのほうが気が楽だがそれだともちろんゲームが成立しない。
なので必ず男→女、女→男 でハンカチを渡せと言われる。
ストレスがすぎる。
当たり前だが私には男友達なんていないので仲良くもない男と追いかけっこ。
しかも盛り上がらない。
地獄にも程がある。
さらに運動神経のいい奴ほど足の遅い子を選ぶ。
その子を授け人にすれば受け取ってもタッチしやすくなり
授け人にならなくてすむということなのだろうか。
だが連続で授け人をやらされている子はどうもタッチしにくい。
本人の気持ちを想像すると胸が締め付けられる。
なぜハンカチ落としは現代にまだ存在することができるのか。
疑問に思った私はYouTubeでハンカチ落としと検索してみた。
そもそもハンカチ落としの狙いは何なのか。
どうやら集中力を鍛えるのと体を動かすことが狙いらしい。
さらに4~5歳が対象とのこと。
私は中学生の時にやらされた。
そもそもここから間違っている。
集中力を鍛える、体を動かすという点においても
わざわざハンカチ落としである必要はないし
もっと言うと中学生ならある程度集中できるし運動もしている。
では4,5歳の子はどうやってハンカチ落としをしているのか。
動画があったので見てみた。
するとそこにはシーンとした重い空気はなく盛り上がっていた。
ハンカチをもらわなかった人は
「○○君がんばれー」 「速く!速く!」などと言うのが正解らしい。
確かになと関心した。
だが冷静に考えてそれは幼稚園児だから成立するのであって
小学生からは通用しない気がする。
つまりこのゲームは純粋な園児にしか受けず中学でやるなんて論外
ということがわかった。
この事実を知って少しあのときのトラウマが和らいだ気がする。
私は二度とハンカチ落としはしない。
そう心に誓った。