ぼっち地獄のデスゲーム(なんでもバスケット編)
私は以前ドッチボールを散々批判したが実は他にも嫌いなゲームがある。
今回はなんでもバスケットだ。
このゲームは陰キャ、ぼっちにとって地獄のゲームなのだ。
なんでもバスケット。
ルールはフルーツバスケットとほぼ同じ。
お題はフルーツではなく何でもありだ。
上履きが赤の人、今日朝ごはんを食べた人など。
私がなぜ嫌いなのかというと
椅子に座れなかったものはクラスメートの円の中心に立ちお題を言わなければならないからだ。
人気者や陽キャはクラスメートにいじってもらえるが陰キャぼっちはどうだろう。
いじる間柄ではないため誰も何も言及せず微妙な空気が流れる。
あれが死ぬほど嫌なのだ。
あれはまるで処刑台に立たされる死刑囚だ。
30人余りの視線。
無言の圧力。
「あいつとはそんな仲良くないからなんて言っていいのかわからん」
クラスメートの心の声が私には聞こえる。
どうしても死刑囚になりたくなかった私はとにかく座ることに必死だった。
今日朝ごはん食べた人など噓をついてもバレないお題はとことん噓をついてその場にとどまった。
その時の私に罪の意識なんてなかった。
生き残るためだ。そう自分に言い聞かせて。
だがこのゲームにはデスワードが存在する。
それは
「なんでもバスケット!」
これが発せられたとき全員が生き残りをかけてイスを奪い合うのだ。
そのときのクラスメートは誰一人として理性をなくし
生き残りたいという思いだけで動く。
そこに譲り合いの精神もクソもない。
そんな思いまでしてやるべきゲームなのか。
このゲームになんの学びが存在するのか。
野生の心を思い出させるためか。いやそんなの知る必要ない。
今すぐ禁止するべきだ。
今回はなんでもバスケットについて語らせてもらった。
こんな思いをしているのはきっと私だけではないはずだ。そう信じる。